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カーテン形状記憶加工
カーテンの形状記憶加工
丹羽治産業(株)独自開発装置
14年間 真空窯タイプの加工で作成してきました。その中でのクレーム対応・改善・気付きによって、新たに装置の開発をしました。 弊社独自加工方法です。
丹羽治産業(株)の形状記憶加工の定義
カーテンを閉めた時の スソ開きを起こさない
お洗濯をして頂いても、洗濯ジワを残さない
布本来のドレープ性を重視しております。
形状記憶に求める物は、お洗濯をして頂いた時の、洗濯シワを残さない事が、最大の目的です。
乾熱セット機能を利用して、熱可塑性をカーテンに適用・実現させました。
2020年現在日本にある 4種類の形状記憶・形態安定機械を 同じ生地、同じサイズ、同じ時期で洗濯試験をした、試験データとなります。
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知って損しない、マメ知識
熱可塑性とは
常温では変化しにくいが、加熱すると軟化して成型がしやすくなり、冷やすと再び硬くなる性質。
例)プラスチック・飴・チョコレート
ポリエステルの最適セット温度例
『湿熱セット』スチームプレス
温度 120〜130°C 時間 60〜180分
『蒸熱セット』真空窯タイプ
温度 90〜120°C 時間 60〜180分
『乾熱セット』アイロン
温度 190〜210°C 時間 20〜30秒
融点と軟化点
融点・純粋な物質が固体と液体とが平衛を保って存在する温度
軟化点・各種物質が混ざっていると、それぞれに融点が違う事から、次第に液化する為、明確な温度が測定できない場合の方便として使用。
ポリエステルは色々な種類がある為に、軟化点がまちまちである。
形状記憶加工とは
真空窯タイプ
窯の気圧を真空状態まで落とし、約90°C位の蒸気を60分以上あてる。
軟化点に程遠い温度を充てるのですが、真空状態(低気圧)になっているので軟化点に近い熱エネルギーがカーテン生地全体にかかります。その後、気圧を戻す時に一気に冷やされ、生地全体に熱可塑性の原理が働き、形状記憶の加工が施されます。
欠点
トタン状の型紙を利用して形を整えます。真空セット時では、窯の中に沢山、商品を投入する為にカーテンを畳んだ状態にしています。よって、カーテンはその閉じた状態を記憶します。
スソ部分は、10cm(12cm)三巻で仕上がっている為、生地が厚くなっております。その為、スソ部分は 主の部分と比較して元の形に戻ろうとする力が大きい為に、カーテンを閉めた時にスソ部分が開くという現象が出ます。
形態安定加工とは、
この機械を使用して、形状記憶加工と謳って販売している 店・メーカーが非常に増えてきております。理由としては、布の形状記憶加工の定義が法律上無いからです。
パーマネントフィニッシャー
仕上がったカーテンを、カーテンの形状に沿って整え、上部から下部に渡ってアイロン掛けを施す機械。スソ部分については、独立したもう一台のアイロンがあり、集中的に熱処理を施します。
プリーツウォーマー
仕上がったカーテンを、カーテンの形状に沿って整え、スソ部分から120°C位の熱風を出し形状を整える機械。
どちらも、カーテンの形を大事に、整える機械となります。ただし、熱可塑性が出来る様な処理には遠い為に、機械メーカーは形態安定加工として売り出しております。
欠点
形状記憶加工を施す為の熱可塑性の処理は施されておりません。お洗濯して頂くとわかりますが、1回で洗濯ジワが付きます。カーテンの形は 4〜5回の洗濯して頂いても形は残ります。