3重構造カーテン『ラクシス』 熱中症対策と節電対策になるかの試験を 8月2日10時30分から 3日8時30分まで行いました。
各務原市の旅館 2部屋をお借りしました。全く同じ大きさの六畳間 2階南向きの窓で大きさは 巾1,800x高2,000 中部屋です。条件は全く同じ。
2日10時から設置 10時30分から エアコンを25℃に設定して3時間稼働後切りました。その後の室内温度変化を 30分おきに計測。この表が日中試験データ。
2020年製のエアコンで3時間稼働させましたが、標準(一枚もの)カーテンでは25℃まで行きませんでした。保冷性能の高い『ラクシス』3重構造カーテンは3時間で 25℃まで下げることが出来ました。
この時間帯は、遮熱効果 約2倍の効果が出ました。外気温が高ければ高い程効果があると思われますが、エアコンが切れてからの数十分だけです。日中の熱は窓からだけではなく、建物全体を温めます。室内側で、窓の前だけでは効果が期待できません。
弊社の提案するカーテンは 夜。帰宅後に使われるケースがほとんどです。そこで、この次のデータに注目してほしいです。
2日16時30分から20時まで 再度エアコンを25℃に設定して3時間30分稼働、エアコンのスイッチを切りました。その後の室内温度変化を 30分おきに計測。この表が夜間試験データ。
電力会社の推奨温度が28℃(基準が必要でしたので使わせて頂きました)ですので、その温度になる場合の時間を調べたところ 標準カーテンでは 約29分 三重構造カーテン『ラクシス』の場合 約60分かかりました。約2.0倍の保冷効果がありました。
2日23時から翌朝の5時までエアコンを25℃に再設定して稼働、スイッチを切りました。その後の室内温度変化を 30分おきに計測。この表が早朝試験データ。
熱中症問題が 取り沙汰されております。熱中症の重症化リスクの高い時間帯が深夜から早朝にかけてが多いとの事です。就寝中の寝汗による脱水症状が原因と言われております。
28℃に上がるまでの時間が 標準カーテンでは30分。『ラクシス』の場合 約90分かかりました。この日の日の出が5時2分(気象庁の資料より)この結果から 保冷と遮熱効果が 標準カーテンと比較して3.0倍の効果がある事がわかりました。
遮光カーテンとの比較は、しておりませんが、私の持論です。
遮光度を上げるのに、黒糸を使用しております。また、生地自体も厚くなります。その為、窓ガラスから熱が入り、黒糸の為に蓄熱します。生地が厚い分だけ蓄熱量も増加します。その場合、夜帰宅した後の室内の熱源となり室内がなかなか冷えません。空気層がない為に、早朝の朝日から来る熱を黒糸が吸収して、すぐに熱源となる可能性がある為、室内の温度上昇を加速させる事が考えられますので、節電という切り口からはあまりお勧めはできません。
『ラクシス』も同じように 製品としては厚みがありますが、生地を三枚重ねにした事による厚みが出ております。中綿の起毛部分とざっくりとした組織が空気層を作ってくれています。窓側にある薄い遮光生地に蓄熱するだけですので、蓄熱量は、遮光カーテンと比較して極端に少ないです。
その為に、この様なデータを取る事ができましたし、持論として公表しております。
最後に、形状記憶加工、形態安定加工が最近のカーテンには標準になりつつあります。この加工は、生地に熱をかけて、生地が柔らかくなった時に一気に冷やし形態を作る方法です。この加工ができるということは、生地自体が熱を通しやすいということになります。『ラクシス』はこの加工ができません。行いましたが、たいした効果が出ませんでした。この事からも、熱を通さない為に保冷、保温効果があると言えます